恐れを持つことは不幸だ。
フランツ・カフカ
故に勇気を持つことが幸せなのではなく、
恐れを持たないことが幸せなのだ。
皆様こんにちは、酒好きブロガーのシサカです!
皆さんは「やけ酒」というものをしたことはあるでしょうか?
社会人をやっていると仕事やプライベートで嫌な事、つらい事は避けて通れないもの。
ついつい同僚や友人を誘ってやけ酒に付き合わせる人は多いのではないでしょうか。
昔からある「嫌なことは飲んで忘れる」というちょっと体育会系な迷信ですが、これに関して面白い研究があったので書いていきます。
やけ酒する奴はハエと同じレベル?

カリフォルニア大学のショーファット・オフィア氏らの研究報告によると、メスに振られた直後のオスのハエは普通のものよりもアルコールの入った餌を好んで食べたそうです。
つまり私たち人間が仕事の失敗や失恋などの憂さ晴らしにやけ酒をするのと同様に、ハエもショックを紛らわすために酒の力を借りるということなのです。
ある意味やけ酒というのは生物として自然な事なのかもしれませんが、これを読んでいる方たちは理性ある人間のはずなので、やけ酒してる人を見かけたら「こいつはハエと同格なのかもしれない」という事を念頭に置いておいてください(笑)
やけ酒がなぜ悪いのか?
それはさておき、ではなぜやけ酒することが良くないのか?色々な文献を読み解いていくうちに様々なことがわかりました。
やけ酒はイヤな記憶を色濃く刻む
実によくないことがわかりました。
やけ酒に付き合わせるから相手からの評判が悪くなる、という単純な話ではなく明確に自らの精神的健康を損なうことがわかりました。

東京大学大学院薬学研究科の研究ですが、ネズミに電気ショック与え、アルコールを注射しその後どのように振舞うかを調べた実験があります。
アルコールを注射されたネズミは電気ショックの事を忘れるどころか、かえって電気ショックによる恐怖を強め、臆病になってしまったのです。
やけ酒はストレスを解消するどころかイヤな記憶を強めてしまうのです。
一般的に、お酒を飲み過ぎて記憶を失うことがあるのは広く知られていますし、やけ酒も嫌なことを忘れたいという効果を期待しての行動なわけですが、結果的に逆の効果を得てしまっているという事ですね。
アルコールを常習すると嫌なことが忘れられなくなる

それどころか、アルコールを常習すると、イヤな記憶を消す能力が下がるという事が、アメリカ国立衛生研究所による研究で判明しています。
仮に毎日のようにやけ酒をしていると忘れたい記憶がどんどん脳裏に刻まれていき、しかも消えにくくなっているのです。
例えるならば、水性マジック専用のホワイトボードに油性マジックで落書きをされているような状態でしょうか。
イレイザーでは消すことが出来ず指でこするがなかなか消えないうえに書かれているのは消し去りたい記憶。
地獄ですね・・・。
ネガティブな感情で飲酒すると量が増えすぎる

さらに感情とアルコールというのは複雑に結びついていることが近年の研究でわかっていますので、それ故に不安や悲しみをアルコールで紛らわすのは危険な行為という事なのです。
アメリカのケンタッキー大学とジョージア大学の合同論文によると”ネガティブな感情”に対処するために飲酒する人は、そうでない人に比べて飲み過ぎる可能性が高く、アルコール使用障害になりやすいといいます。
さらに別の論文によれば友達と飲みに行く前にあらかじめ飲酒しておくと、その後の飲酒量が約2倍に増加するというデータがあるそうです。
合流した時点で酔っているのでその後飲み過ぎるのは当然でしょう(笑)
つまりお酒とはそんなに便利なツールではないのです。
とはいえ飲酒もメリットはある

とはいえお酒を飲むなというわけではありません。(このブログの存在意義もなくなってしまいますし)
お酒があることによって人間関係が潤滑にまわる場合が多くあるのも本当だと思います。
飲むと気持ちが高揚してくるので人と話すのもいつもより楽しくなります。
そして適量を守ればクリエイティブな能力を上げるなど良薬としての面もあることがわかっています。
(正しい適量というのは以前に書いた記事があるのでそちらをご覧ください)
ですが世の中、お酒の暴飲による失敗談が後を絶たないのも事実。
中には、政治不信や不景気、仕事での理不尽など自分のチカラではどうすることもできない不条理も多々もあるでしょう。
ですが、よりよい人生を送るためにもお酒の量は程々に節度のある人間になれるよう信じて努力をしていきたいですね。
やけ酒などハエでも出来るのですから。
ではまた。

サラリーマンの傍らブログ運営。
お酒にまつわる情報や考えを、心理学や哲学など色んなネタを絡めながら発信しています。
気分によって文体がコロコロ変わるので悪しからず。


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